ネットオークションで偽ブランド品大量販売 運送会社元幹部ら26人逮捕!

 インターネットオークションを悪用し、グッチなどの偽ブランド品を大量に販売したなどとして、大阪、兵庫、奈良3府県警の合同捜査本部は29日、商標法違反の疑いで、大手運送会社の元支店長と、会社役員ら密売組織の25人を逮捕、組織の元締めの会社役員を指名手配したと発表した。

 密売組織は平成15年10月から今月にかけて約40億円を売り上げたとみられ、府警などはこれまでに偽ブランド品約3万点を押収し、19カ所を捜索。仕入れ先など密売組織の実態解明を進める。

 組織の業者と代金引換宅配便の契約を結んだ運送会社側も偽ブランド品の発送手数料などで約1億円の利益を得ていた。

 調べでは、容疑者らは昨年8月末、インターネットのオークションサイトを通じて、横浜市内の女性にグッチの偽財布1個を約9000円で販売し、グッチの商標権を侵害するなどした疑い。

 架空の業者名を使った偽ブランド品の配送拠点を阪神間などに約10カ所設立。各拠点のメンバーが、正規の2割前後の価格で架空名義で出品していた。

 運送会社が落札者から受け取った代金は、密売組織の架空名義の口座に自動的に振り込まれていた。



(2007/01/29 産業経済新聞より抜粋)